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【日本のろうそく 其の二】
かつて和ろうそく産業の栄えた時代もありましたが、明治30年代に入ってきた西洋ろうそくに駆逐され次第に需要が減り、現在は、山形県・福島県・新潟県・富山県・石川県・福井県・滋賀県・京都府・名古屋市において、わずか20社ほどとなっています。
そのような厳しい状況の中でも一貫して伝統を守り抜いている和ろうそく店により、私たちは今日も美しい日本の灯りを見ることができます。
以前、シュシュのオーナーの出身地でもある石川県に社員旅行に行った際、明治25年創業の和ろうそく店に伺いました。
能登半島、七尾湾に面した七尾市にある「高澤ろうそく店」さんです。
店舗自体も登録文化財に指定されており、外観を眺めるだけで歴史の重さを感じられるお店です。
高澤ろうそくさんは、伝統を受け継ぐ職人さんにより一本一本手作業で作られた和ろうそく、朱ろうそく、絵ろうそくなどが製造販売されている他、現代の暮らしにも合うモダンなデザインの和ろうそくの製造まで手がけておられ、和ろうそく業界では先進的な役割もされています。
和ろうそくづくりの歴史や、難しさ、素晴らしさなど様々なお話を伺いましたが、高澤ろうそくさんをはじめ、各地の和ろうそく店さんが守り抜いてきたものは、単に伝統としての「ろうそく」ではなく、神仏に感謝の気持ちや、家族の健康を祈る道具、またはテーブルのうえであかりを囲み、普段はできない話しをしたり、庭にろうそくを配し、ゆらゆら揺れる炎をながめることによって いつの間にかこころ静かになっていく・・・そんな人々の暮らしに即した「灯り」そのものなのだそうです。
言い換えれば、和ろうそくは人々の「こころ」に灯す灯り、それは私たちが忘れかけている「日本のこころ」の文化なのかもしれません。
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